ぼけますからよろしくお願いします

この映画は、役者でない本人たちが登場しているので、自然の日常生活がリアルに迫ってきて、感動と感嘆の連続であった。家族の絆を通しての愛、悲しみ、苦しみ、フラストレーション、諦めなど心の葛藤が、伝わってきても、そこから湧き上がる生命力が感じられた。そばから見るとユーモラスに見えるシーンは、本人達にとっては深刻な問題であるが、それが観客の緊張を和らげたように思う。夫、妻、娘。そんなお互いを受け入れられるような気持ちの変化を憶えるすばらしい映画だった。

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